「無気音」と「有気音」は中国語習得において日本人を悩ませる最大の難関とも言えます。
その理由として、日本語にない概念であること、その説明が誤解を与えやすいことがあります。
まず1つはっきりしているのは、英語の「無声音」「有声音」とはまったく違う概念だということです。
ピンインの「g」は「有声音」、「k」は「無声音」だと勘違いしてしまいがちですが、中国では「g」も「k」もどちらも「有声音」なのです。
「無気音」「有気音」という名前の印象からか、「無気音」は「息を出さず」に発音するというように説明されることが多いですが、息を出さずに音を出すことは不可能ですし、息の強弱でもありません。
正しい理解は、「無気音と「有気音」の違いは、「子音と母音のつなぎ目で音を破裂させるか否か」の違いです。破裂させないのが「無気音」、破裂させるのが「有気音」です。破裂の有無を除いて、「無気音」と「有気音」は同じ音なのです。
目からうろこ:「bo」と「po」は音の破裂を除いては同じ音
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